生命線は手相のなかで最もポピュラーなもので、誰でも一度は聞いたことがある単語ではないでしょうか。生命線はその名の通り、その人の生命力や健康状態を表していると言われており、感情線・知能線と並ぶ、手相の基本3大線のひとつです。親指と人差し指の間から手首に向かってカーブを描くように伸びていることが特徴で、体調に変化があると生命線にも変化が起こると言われています。標準的な生命線の手相は、親指の付け根から人差し指の第三関節までの中間が起点で、カーブの頂点は人差し指と中指の間から手のひらの中央部分までの範囲にあり、手首の少し上が終点となっているもので、線がくっきりと太く明瞭で、途切れやねじれなどの乱れがないほどよい手相と言われます。
また、長いほど長生きという説が広く知れ渡っていますが、占いではその意味も含めながら「安定して充実した人生を歩むことができる」と鑑定し、短い場合は「稀な生き方をする可能性がある」と鑑定されることが一般的です。また、二股に分かれていたり、線が複数あるケースも見られます。二股の場合、小指側に分かれている人は移動や旅行が多い人生で、親指側に分かれている人は家業を継ぐなど地元を離れない人に多く、線が複数ある場合は一方を火星線と呼び、スタミナが豊富で生命力の強い人と言われています。なお「男は右手、女は左手の生命線を見る」というのは間違いで、両手を組んだときに親指が下になっている手を見るのが手相の基本となっています。